特殊ネット状の素材を複合して、もっと剛く、もっと軽く
SNC帽体

ヘルメットは安全にすればするほど重たくなり、実用に向かないところにまでなってしまいます。安全性の高さと軽さに対する欲求が強まっていく中で、卓越した解決法として登場したのが、cLc構造による帽体製法です。cLcとは、剛性の高いファイバーの間に、弾性に富み比重の軽い特殊ファイバーを、挟み込むようにして成型する製法で、同じファイバーだけで造られたものよりも、20%以上軽くできるという画期的なものでした。しかし、このcLcのように積層された帽体構造においては、強い衝撃力による積層剥離が強さの限界点とされています。SNCは、この限界点をさらに延ばすため、特殊ネット状の素材を複合し、化学繊維内の変形を押える構造を持ちます。いわば、ネット部が構造上の芯となり、積層剥離を強力に抑制する働きがあるのです。これにより、帽体の限界性能は、飛躍的に向上し、世界で最も進んでいるSuper cLcに比べても10%近い軽さの帽体に仕上げることが可能になったのです。

●体感する軽さも追求
頭頂部の補強材として既存の有機繊維の中で最高レベルの強度・弾性率を有す先端素材を使用し、頭頂部付近の重量 を軽減し重心を下げています。低重心にすることで首の負担が軽くなり、被った際に、手に持ったときよりもさらに軽く感じるのです。