SNELLって何? |
レース専用ではなく、全てのユーザーを対象とした規格。 |
スネル記念財団は、非営利的機関として組織されました。この財団の特徴は利益のためでなく、人々の安全のために活動している点にあり、『レースに参加する人だけでなく、全てのユーザーを対象とした最高の規格を設定し、その規格に適合しているヘルメットか、適合していないヘルメットかを識別 する有効な手段をユーザーに提供する』というポリシーのもとに運営されています。また、スネル記念財団の定めるSNELL規格は、『約5年毎に規格が見直され、その度に厳しくなる』という、他の規格では見られない特徴を持っています。これは、『最大可能な防護こそ、望ましい最終的なゴールである!』という前提の下、『テスト条件を設定する際にも、最もシビアな条件を採用する!』というフィロソフィー(原理)に則ったものです。 |
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▲現在も、スネル記念財団に保管されている、事故当時にスネル選手が被っていた保護帽。 【写真提供:スネル記念財団】 |
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SNELL規格の種類 |
SNELL規格では、幅広いカテゴリのヘルメットに、それぞれ専用の規格を定めています。
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5年毎の規格見直し |
ヘルメットの安全性を、より高めるためです。 |
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SNELLとは人の名前 |
当時、有名なレーサーだったピート・スネル氏は、レース中に事故を起こしました。そして、事故の際に被っていた保護帽は大きく割れてしまい、保護帽としての機能を十分に果 たさなかったため、スネル氏は死亡しました。スネル氏の友人達はこの事を悔やみ、1957年に『スネル記念財団』を設立し、1959年に独自の規格を定め、その規格の合否によって一般 のユーザーが、ヘルメットの性能を容易に判断できるようにしました。これが『SNELL規格』の始まりです。 |
▲レーシングカーのステアリングを握る、ピート・スネル氏。 |
▲事故の瞬間。バランスを崩した車体は激しく横転し、スネル氏は車体の下敷きに。 |
▲駆け付けた人々によって救助活動が行われたのだが、彼はかえらぬ 人となった・・・。 |