SNELL STANDARDSレースでも採用
世界最高水準の安全規格
日本国内で販売されるヘルメットは、PSCマークの貼付が義務づけられており、この国の定めた安全基準をクリアしない限り販売することはできません。2017年4月、このPSC安全基準が改正され、現行のJIS規格相当にまで基準が引き上げられました。これにより、すべてのヘルメットが、JIS規格レベルの安全基準を要求されるようになったのです。つまり、PSC規格より厳しいとされていたJIS規格の優位性こそなくなりますが、ライダーはより安心してオートバイを楽しめるのではないでしょうか。
もっともアライのオートバイ用ヘルメットの主要ラインナップは、衝撃吸収性において世界で最も厳しいといわれる安全基準「スネル規格※」を既にクリアしています。また、少数のJIS規格表示のヘルメットにおいても、スネル規格で要求される落下高さ3mの耐貫通性試験をクリアします。
いつの時代もアライは、プラスアルファの安全性能をお届けします。
※衝撃吸収性において
ABOUT SNELLSNELL規格について
スネル記念財団(Snell Memorial Foundation)の定めるSNELL規格は、「約5年ごとに規格が見直され、その度に厳しくなる」という、他の規格では見られない特徴を持っています。
「テスト条件を設定する際にも、最もシビアな条件を採用する」というフィロソフィーに則って運営されています。
当時、有名なレーサーだったピート・スネル氏は、レース事故の際に被っていた保護帽が大きく割れてしまい、死亡してしまいました。
彼の友人達はこの事を悔やみ、1957年に「スネル記念財団」を設立し独自の規格を定め、その合否によって一般 ユーザーが、ヘルメットの性能を容易に判断できるようにしました。これが「SNELL規格」の始まりです。
この財団の特徴は利益のためでなく、人々の安全のために活動している点にあり、「レースに参加する人だけでなく、全てのユーザーを対象とした最高の規格を設定し、その規格に適合しているヘルメットか、適合していないヘルメットかを識別する有効な手段をユーザーに提供する」というポリシーのもとに運営されています。
CERTIFICATION5年ごとに厳しくなるSNELL規格
SNELL規格は約5年ごとに規格が見直され、しかも、その度に厳しくなっています。ヘルメットメーカーは、この難易度が増した規格にパスするヘルメットをつくるよう、求められます。そのためには、新規格の発表を待っていたのでは対応が遅れてしまいます。
ヘルメットメーカーは、現時点のSNELL規格+数%厳しい基準でテストを行い、事前に備えておく必要があるのですが、規格にパスする製品ができない場合、メーカーは、スネル申請をあきらめるしかありません。
全帽体を二重に検査
1977年よりアライヘルメットでは全ての帽体に対し、同じ厚み測定検査を2回行う「全数帽体二重検査」を行っています。
当初、サポートレーサーに提供するヘルメットの帽体のみに行われていた二重検査ですが、品質の確認に加え、プロレーサーと一一般ライダーに安全性の差があってはならないと、全ての帽体に二重の検査を施すにいたりました。
以来40年以上経った現在も全てのライダーに、間違いのない同じ安全性を提供するため、継続して二重検査を行っています。